発達障害、アスペルガー、TEACCHの9つの理念の4~6


こんにちは!高垣です。
この記事を読んで頂きありがとうございます。
 
 

発達障害って理解しにくいですよね。
そんな発達障害もこんなTEACCHの考え方でグッと理解しやすくなります。

今日は

「発達障害、アスペルガー、TEACCHの9つの理念の4~6」

に関する解説です。

4、発達障害、アスペルガー、自閉症者の正確な評価(アセスメント)の大切さ

発達障害、アスペルガー、自閉症者に対する理解に重要なものは何でしょう。
それは正確な評価(アセスメント)です。
 
 

正確な評価(アセスメント)が基礎となります。
 
 

自閉症という同じ診断になっても一人一人の特性があります。
個々の特性を知ること、それが評価(アセスメント)です。
 
 

それぞれの子どもの今持っている能力を大切にすること。
得意なこと、苦手なことを知りましょう。
 
 

子どもの今、持っている能力をよく知りましょう。
大切なことです。
 
 

子供に何を教えるべきか
 
 

教えるべきが何かを考え環境を整えることが大切です。
子供の苦手な点を補わなければならないのです。
 
 

自閉症特有の現れ方や学習能力は皆が同じではありません。
子供の長所と苦手な点は一人ひとり異なります。
 
 

TEACCHというプログラムにはセラピストがいます。
 
 

TEACCHのセラピストの仕事の一つは子供の
良いところを伸ばすことです。
 
 

多様な方法を用いてそれぞれの子供の長所を
強化することは重要です。
 
 

何をどう教えるべきか、環境をどのように変えるべきか。
この問題も個別に考えることです。
 
 

診断は同じ自閉症であっても個人の違いを知るために気を配ります。
評価(アセスメント)を重要に考え行います。
 
 

それが個別化の原則ということです。
子ども一人ひとりの個性を知ることが大切なこと。
 
 

一人ひとりは違う個性を持っていると考えることが個別化です。
 
 

そのためにTEACCH部はPEPーR (心理教育診療診断改訂版)。
こういうアセスメントのための道具を作ってきました。
 
 

こうして得られた結果を保護者や教師等を共有を考えなければなりません。
それで得られたデータを子供の教育に生かしていきます。
 
 

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5、発達障害、自閉症の構造化された指導方法の利用

発達障害、自閉症のアセスメントで行うことで子供に何を教えるか。
教える内容の何が大切かをどうすべきか判断します。
 
 

自閉症の子供はコミュニケーションや社会性。
あるいは生活スキル言葉による指示を聴いて理解すること。
 
 

物事を達成するために段取りをつける。
整理整頓すること、注意を向けること。
 
 

大人の指示を覚えておくことなどが苦手であることが多いのです。
一方、自閉症一般に目で見て理解すること。
 
 

興味がある特定の事柄についての理解は理解しやすいこと。
一度おぼえたことは簡単には忘れないなどという長所です。
 
 

子供の支援の「構造化」とは何でしょうか?
その子供の長所と短所がうまく補っていくかだと考えて下さい。
 
 

「構造化」は個々の子供の自閉症特性を理解してされる作業です。
 
 

子供が理解しやすい環境を設定するための工夫です。
TEACCHプログラムでは、視覚支援を多用します。
 
 

自閉症一般に耳から理解する人は少ないです。
目から理解する方が多いといわれます。
 
 

特に新しいスキルを教えるには構造化された
環境の中でされると有効です。
 
 

その環境で実物、絵、記号、文字、図示などの
視覚情報を使って教えます。
 
 

そういう教え方が効果的なことが多いからです。
 
 

プログラムに対する批判があります。

一つに

「自閉症はみな視覚優位とは限らない」

とか

「耳から聴いて理解できる子供に視覚を用いるのはおかしい」

とか

「視覚障害を合併した自閉症にはTEACCHプログラムは何もできない」

などといったものがある。
 
 

このような批判は前述の個別化の原則を知らないことから来る事柄です。
もちろん重度の視覚障害を合併した自閉症の子供です。
 
 

彼ら、彼女らには視覚支援は有効ではないでしょう。
当たり前のことです。
 
 

視覚が使えなければ聴覚や触覚など他の感覚の領域を使う。
そうした支援する方法を考えることになります。
 
 

自閉症の子の多くは聴いて理解するより見て理解する方法は得意です。
自閉症の子供の中には歌、テレビのフレーズや先生、教師の言ったことが得意。
 
 

これらを暗記するのが得意な子供少なくありません。
そういった子供たちは聴覚優位に聴覚優位なように見えます。
 
 

しかし、暗記能力と理解力は異なります。
相手の意図を理解するという点で言葉よりも視覚の方が理解しやすい。
 
 

つまり視覚優位であることをが多いのです。
また視覚による指導を受けた子供(いつも言葉の指示だけ)の場合。
 
 

急に絵を見せてもその人を理解できないこともある。
一見聴覚優位に見えても視覚をもちいた指導を一定期間試してみる。
 
 

この作業は無駄ではありません。
もっとも確かに少数だが視覚よりも聴覚の方が理解しやすい人間がいます。
 
 

そういう場合はその子供に合わせて「構造化」の方法を考える。
それが個別のアセスメントに基づいた「構造化」された指導ということです。
 
 


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6、発達障害、自閉症の改善の2つのアプローチ、認知理論と行動理論

TEACCHプログラムでは認知理論と行動理論を用います。
支援プログラムを考えると認知理論と行動理論を重視します。
 
 

認知理論では人間が頭の中でどういうメカニズムで物事を理解しているか。
どうやって学ぶのかということを問題にするを問題にする。
 
 

行動理論を重視するということは実際子供が行った行動を正確に把握する。
それを知ることで支援方法を考えようということです。
 
 

これも精神分析の強い影響を受けた自閉症療育の歴史が背景にあります。
60年代までの精神分析的治療報告では一例や二例といったごく少数のケースです。
 
 

データとは呼びにくい例を基した説明があります。
複雑で難解な理論背景から説明されるものが多くありました。
 
 

認知理論をちゃんと尊重するするということ。
自閉症の認知特性から支援の方法を考えるということです。
 
 

もう一度、認知理論と行動理論について説明しておきます。
 
 

認知理論では人間が頭の中でどういうメカニズムで物事を理解しているか。
どうやって学ぶのかということを問題にするを問題にする。
 
 

行動理論を重視するということは実際子供が行った行動を正確に把握する。
それを知ることで支援方法を考えようということです。
 
 

認知理論と行動理論に共通していることはこの点です。
過去の母子関係よりも実証的なデータを重要視することです。
 
 

実証的なデータを大切にするしている点です。
行動理論ともに認知理論とも対極にあるのが精神分析理論です。
 
 

精神分析では客観的な報道や脳の中のメカニズムよりも子どもの内面。
特に過去の母子関係などを重視します。

 
 

行動理論と一口に言っても人によって様々な形はあります。
行動理論派の中には認知などという目に見えないものを想定するのは邪道。
 
 

邪道だという人もいるTEACCHの考え方のもとには、
認知論的研究が基礎にあります。
 
 

TEACCH創始者ショップラー教授の60年代から70年代にかけて行ったものです。
感覚の情報処理に関する研究です。
 
 

TEACCHに関する誤解の一つに、

「TEACCHは行動療法だというものだ」

というものがあります。
 
 

TEACCHは行動療法だ。
行動療法の改変版。
 
 

と言われるとそれは違うということになるでしょう。

実際に

「TEACCHは応用行動分析の改変版だという意見もあるが」

と水を向けるとTEACCH創始者ショップラー教授もメジボフ教授も

「それは違う」

と即座に否定されたのが印象的だったそうです。
TEACCHと行動療法の関係については次に記事でで詳しく説明します。
 
 

それでは、いかがでしたか?
発達障害、アスペルガー、TEACCHの9つの理念の4~6
についてのまとました。
にぜひご参考にしてみて下さい
 
 

最後まで、
読んでいただき
ありがとうございました。

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