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坤為地とは?恋愛の意味と卦全体の解釈|受け入れる力を示す卦
坤為地の卦が出たとき、恋愛や人間関係ではどのように読めばいいのでしょうか。
乾為天が強い推進力を示すのに対して、坤為地は受け入れる力、従う力、育てる力を示します。
一見すると地味で消極的に見えますが、この卦には大きな安定と包容の意味があります。
この記事では、坤為地の恋愛の解釈と、卦全体が示す意味について整理していきます。
易の坤為地の卦の恋愛の解釈や卦全体の意味
坤為地の卦が出たときは、悪い状態ではありません。
むしろ、落ち着いて受け止めることで道が開ける状態です。
今日は「坤為地」の卦に関する解説です。
おとなしい牝馬の象徴であり、形を見るとすべてが「陰」になっています。
「陰」は女性の象徴です。
牝馬のように、おとなしく道を守っていれば、やがて自然に道が開けていきます。
易の坤為地の卦の恋愛の解釈や卦全体の意味――「陰」は女性の象徴です
こういう時は、万事が控えめで、先を争わない方がよいです。
満員のバスを一台見送れば、次には空いたバスが来る。そういう感覚の卦です。
この卦は、前の卦が男性の壮年期を表すのと反対に、典型的に女性の従順さを表します。
女性というものは、その外見はともかく、心の底では自分が従順に仕えることのできる男性を求めている、という古典的な読み方があります。
慈悲深い心豊かな父親を愛し、信頼できる夫を求め、力強いたくましい息子に希望を託す――そうした女性像がここには重ねられています。
この卦は、女性の「従順になりたい」という無意識の欲求を表すと考えられてきました。
だから、年長者の意見に従い、その教えを守ることが大事です。
人に使われたり、命令を受けて行動する方が良い時でもあります。
結婚については、お互いに見通しがつかず、気の迷いの多い時です。
どちらもなよなよとして積極性に欠けているからです。まずは年長者に意見を聞くとよいでしょう。
あなたが男性なら、真面目ですが内向的で少し頼りないところがあります。
あなたが女性なら、優しい世話女房で、子どもにとって良い母親になれる人です。
易の坤為地の卦の恋愛の解釈や卦全体の意味――実際の占いの例
私の先生にうかがった話です。
その昔、京都に本社を持つ貿易会社の社長さんが、新しく社員を採用する時に相談に見えたことがありました。
その時、候補者の一人を占ってこの卦が出ました。
先生はこう助言されたそうです。
「この人は非常におとなしく、陰日向のない人ですが、外交には向きません。地味で内向的な仕事、例えば倉庫係とか返品係とかが適当でしょう」
この社長さんは、私の先生の言う通りになさったそうです。
やはりその人はかなりの成績を上げるようになったということです。
踏まれても蹴られても、女性と靴下は強いものです。縁の下の力持ちというのが、全体的なイメージです。
上の卦も下の卦も共に「地」です。
「坤」も地の意味ですから、地と地。広々と広がる大地です。イメージはそこから始まります。
占おうとする問題と、そのイメージを重ね合わせてください。
地のイメージとしては、「母なる大地」という美しい言葉があります。
天とは反対に、人に親しみがあり、人を養い育てる。そして最後にその人を自らの胸に抱いて眠らせる優しさです。
どんな汚れたものもすべて受け入れ、自分の一部にし、さらにそこから美しい花を咲かせる新しい生命の源泉です。
人はその上で生まれ育ち、働き、憩い、田にし、畑にし、牧場にし、家を作ります。
これほど有益なものはないでしょう。
ただし、大変地味で、映えないとも言えます。
変化も緩慢で、人のすることなすことに逆らわない従順さがあります。
占ってこの卦を得たら、まず何事も吉と思って良いでしょう。少なくとも平穏無事です。
目的がかなりのんびりとした機の長いこと、例えば牝馬に仔を産ませてその上で儲けるなど、不動産に関係したこと、家に縁のあることなら吉です。
ほかのことでも、焦って急ぐと失敗します。
急を要することでこれが出たら、のんびりやった方がうまくいく、あるいは結果が出るのが遅くなると見ます。
目的そのものを切り替えてしまうのはよくありません。
易の坤為地の卦の恋愛の解釈や卦全体の意味――男性は女性から生まれる
大地のように変化がなく、どっしり構えているのが吉です。相手の人も同様です。
母親、老女、農民、音楽家、またはそれらに関係の深い人、あるいは性格が大地のイメージの人です。
つまり、親しみやすい、おとなしい、のんびりした大陸的な人でしょう。あるいは体の大きな人かもしれません。
地位としては、原則としてあまり偉い人ではなく、平の立場の人でしょう。
職種は地味な仕事、倉庫番のようにあまり動かず、地面に直接タッチする人でしょうし、またそういう問題なら吉です。
例えば、ある会社の倉庫番に就職したいとか、倉庫会社に入社したいという願いは叶うでしょう。
飛行機会社の整備員ならよろしいのだけれど、パイロットやキャビンアテンダントはまず見込みがありません。
下卦、つまり占う側、あなたの性格や事情も、相手や外部の事情と同じです。
実力はあっても目立たない、地味な性格か、急に動けない事情や物を抱えている。のんびりと明後日を期待しているし、そういうことができる人でもあります。
上下の卦を合わせてみると、双方ともにのんびり、のっぺりと広がろうとしていて、目覚ましいとは言えません。
それだけ平和で安泰ですが、派手さはありません。
易経ではこの卦に、果てしなく広がる大地、地平線まで続く大草原、のんびりと草を食べて遊ぶ牝馬、羊、牛のイメージが重ねられています。
なるべく放っておいた方が、やがてそれだけ肥えて、結果として儲かることになります。
「先んずれば迷い、後れれば主を得て利あり」とあるように、焦って早く結果にしようとすると迷いますが、遅らせれば支えになるものが現れ、利益があります。
「貞にして吉」――つまり、消極的に吉ということです。
この卦は、積極的に派手に立ち回るのがいいばかりではない。地味に、消極的にいって儲かることもある、そういう人もいるという意味でしょう。
人より傑出したり、厳しく人を退けたりするのも人間としては必要でしょう。
反対に、人と交わり、温かく抱き入れるのも、人間として大切なことだというわけです。
吉川英治のモットーは「人は皆わが師」というものです。
人より傑出してしまえば、人から学ぶチャンスは減ります。
人のある欠点を見て退ければ、その人の他の長所に学ぶことも、利用することもできない。それだけ自分も貧しくなるのです。
「バカとハサミは使いようで切れる」といいます。
あいつは馬鹿だと軽蔑して退ければ、馬鹿を使いこなす自分の才も死にます。
社長にのし上がれば、平社員の気持ちがわからなくなり、断絶を感じるのみということにもなります。
最後に
坤為地の卦は、牝馬のようにおとなしく道を守っていれば、やがて道が開けることを示しています。
大地のように低く構え、人は皆師だと思っていれば断絶はありません。あなたもそれだけ大きくなれます。
低姿勢で、のんびりと、低め遅めに進む。「地味を狙えば吉」という卦です。
それでは、いかがでしたか。
易の坤為地の卦の恋愛の解釈や卦全体の意味について整理しました。
何かの参考になれば幸いです。

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