天火同人の卦 完全解説ガイド


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こんにちは!みんな寒さに負けないように、高垣です。
この記事を読んで頂きありがとうございます。

今日は

「天火同人の卦 完全解説ガイド」

について私なりの見解を書いてみたいと思います。

この記事では、易占の中でも人間関係や協調性を象徴する「天火同人」の卦について、初心者の方でも理解できるよう詳しく解説します。基本的な意味から実際の占い方まで、段階的に学んでいきましょう。

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天火同人とは何か

天火同人(てんかどうじん)は、易経64卦の第13番目に位置する卦です。「同人」という名前は「人と同じくする」「仲間になる」という意味を持ち、人との協調や連帯を表します。現代風に言えば、チームワークや友情、パートナーシップなどを象徴する卦と言えるでしょう。

この卦は、上卦が乾(天)、下卦が離(火)という構造になっています。天の下で火が燃えている様子を表しており、明るい火が天空を照らすように、人々が心を一つにして協力し合う状況を示しています。

基本的な卦の性質

象徴的意味と構造

天火同人の構造を詳しく見てみましょう。
上卦:乾(☰)- 天

創造力、積極性、父性的エネルギー
リーダーシップ、強い意志力
天の広大さと包容力

下卦:離(☲)- 火

明智、知性、文明の光
美しさ、華やかさ
人を惹きつける魅力

この組み合わせは、天の下で明るい火が燃える様子を表しています。火は人を集め、暖かさと光を提供します。同様に、この卦は人々が自然に集まり、共通の目標に向かって協力する状況を象徴しています。

天火同人の核となる性質は「和合」です。これは単なる妥協や表面的な協調ではなく、お互いの個性を尊重しながら、より大きな目標のために力を合わせることを意味します。家庭であれば家族の絆、職場であればチームワーク、社会であれば公共の利益といった具合に、様々なレベルで現れます。

卦辞の詳細解釈

天火同人の卦辞は「同人于野,亨。利渉大川,利君子貞」です。
「同人于野,亨」

「野」は広い野原を意味し、開けた場所で人々が集まることを表しています。これは、狭い個人的な利益を超えて、より大きな視野で人と協力することの大切さを示しています。私たちが家族や友人だけでなく、地域社会や職場の人々とも良好な関係を築くことの重要性を教えています。

「利渉大川」

大きな川を渡ることは、困難な状況を乗り越えることの象徴です。一人では渡れない大河も、仲間と協力すれば渡ることができます。これは、人生の大きな挑戦や変化の時期に、他者との協力が不可欠であることを示しています。

「利君子貞」

君子、つまり徳のある人が正しい道を歩むことが有利であるという意味です。人との協調においても、単に相手に合わせるのではなく、正しい道を見失わないことの大切さを教えています。

象辞の深意

象辞では「天与火,同人;君子以類族辨物」と記されています。
これは「天と火が組み合わさって同人となる。君子はこれに習って、種類によって族を分け、物事を区別する」という意味です。

この象辞が教えているのは、真の協調とは何でもかんでも一緒にすることではなく、適切な区別と分類を保ちながら協力することの重要性です。例えば、会社組織では部署ごとの役割分担を明確にしながらも、全体の目標に向かって協力する必要があります。

家庭でも、それぞれの個性や役割を尊重しながら、家族として団結することが大切です。

六爻の段階的解説

天火同人の六つの爻(こう)は、人との協力関係が発展していく段階を表しています。

初九(一番下の爻)
「同人于門,无咎」

門のところで人と協力する。咎めはない。

これは協力関係の始まりを表します。まだ本格的な協力には至っていませんが、人との接点を持つことで新しい可能性が開かれます。就職活動や新しい地域への引っ越しなど、新しい環境で人間関係を築き始める段階です。

六二
「同人于宗,吝」

一族(身内)とだけ協力する。うまくいかない。

これは身内や既存のグループにだけ固執することの危険性を警告しています。家族や古い友人関係に安住していると、新しい発展の機会を逃してしまいます。適度に外の世界に目を向けることが必要です。

九三
「伏戎于莽,升其高陵,三歳不興」

草むらに兵を隠し、高い丘に登るが、三年間も立ち上がれない。
これは競争心や対立意識が強すぎて、本来の協力の精神を見失っている状態を表します。他者を敵視していては、真の協力関係は築けません。

九四
「乗其墉,弗克攻,吉」

城壁に登るが、攻撃できない。吉。
攻撃的な姿勢を取りかけたものの、最終的には攻撃せずに済んだという意味です。一時的な対立があっても、最終的には平和的解決に至ることを示しています。

九五(君主の位)
「同人先号咷而後笑,大師克相遇」

最初は泣き叫んでいたが、後に笑顔になる。大軍が協力して出会いを果たす。
これは困難を乗り越えて真の協力関係が成立することを表します。初めは意見の相違や困難があっても、最終的には素晴らしい協力関係が築かれます。

上九(最上の爻)
「同人于郊,无悔」

郊外で人と協力する。後悔はない。
これは最も理想的な協力関係を表します。都市部の利害関係から離れた、純粋な協力の精神による関係です。長期的に続く、健全な人間関係の完成形と言えるでしょう。

実占における五つの読み方

天火同人を実際の占いで使う際には、五つの異なる角度から読み解きます。

本卦を読む(問いの性質と現状)

本卦である天火同人そのものを読むことで、現在の状況の本質を理解します。

この卦が出た場合、現在のあなたの状況は「協力」や「連帯」がキーワードになっています。一人で抱え込んでいる問題があるなら、信頼できる人に相談することで道が開けるでしょう。恋愛であれば相手との心の距離が縮まる時期、仕事であればチームワークが重要な局面、健康面では家族のサポートが大切な時期を示しています。

ただし、天火同人は単なる妥協や迎合を意味するものではありません。自分の信念を大切にしながら、他者との調和を図ることが求められています。
変爻を見る(何がどのように変わるのか)

占いで特定の爻が動く(変爻となる)場合、その爻の意味が変化の方向性を示します。

例えば、九五が変爻の場合、現在は困難や対立があっても、時間をかけて真の協力関係が築かれることを示しています。職場での人間関係の問題や夫婦間の意見の相違なども、最終的には良い方向に向かうでしょう。

六二が変爻の場合は、身内や既知の関係にだけ頼るのではなく、新しい人間関係を開拓する必要があることを示しています。転職や引っ越し、新しい趣味のサークルに参加するなど、環境を変える時期かもしれません。

之卦を読む(変化後の未来・行き先)

変爻によって天火同人が変化した後の卦(之卦)を読むことで、将来の方向性が見えてきます。

例えば、天火同人の九五が変わって天水訟になった場合、現在の協力関係は一時的な対立や議論を経て、最終的にはより強固な関係に発展することを示しています。
天火同人から天雷无妄に変わった場合は、現在の人間関係が自然で無理のない形に整理され、より純粋な協力関係に発展することを意味します。


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まとめ

天火同人は、人との協調と調和の大切さを教える卦です。しかし、それは単なる妥協や迎合ではなく、お互いの個性を尊重しながら、より大きな目標に向かって協力することの重要性を示しています。

現代社会は個人主義が強調される傾向にありますが、本当の意味での個人の成長や幸せは、他者との健全な関係の中でこそ実現されるものです。天火同人の教えを日常生活に活かすことで、より豊かで充実した人生を送ることができるでしょう。

家庭では家族との絆を深め、職場ではチームワークを大切にし、友人関係では お互いの成長を支え合う。このような関係性の中で、私たち一人一人も成長し、社会全体もより良いものになっていくのです。

易占を学ぶということは、単に未来を予測することではなく、より良い人生を送るための知恵を身につけることです。天火同人の教えを心に留めて、日々の人間関係を大切にしていきましょう。

天火同人の卦は、現代を生きる私たちにとって非常に実用的な教えを含んでいます。人との協調の中にこそ、真の豊かさと成長があることを忘れずに、日々の生活を送っていきましょう。

それでは、いかがでしたか?
天火同人の卦 完全解説ガイド
についてのまとました。
にぜひご参考にしてみて下さい 。

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