山水蒙のイメージは暗い家に住む子供の様なものという意味で恋愛の解釈は?


こんにちは!高垣です。
この記事を読んで頂きありがとうございます。
 
 

今日は「山水蒙」の卦に関する解説です。

「蒙」は、若すぎるとか、見定めがたいぼんやりしたと
いう意味です。また「蒙」の人をご覧になればわかります
ように草かんむりに家の字です。
 
 

縄文時代にあった地に穴を掘り、柱を立て、茅などで屋根を
地面まで持ってきた昔の家の形です。薄暗い中で両親が小さな
子供を育てているところです。
 
 

だからこの卦には見定めがたいとか若い、児童これから
伸びる人という意味があります。
 
 

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「蒙」のあやうさを見なければなりませんね

 
 

なお「啓蒙」という言葉は教育でその人間の無知を啓くと
いう意味ですが元はこの易経から出ているわけです。
ところで、『易経』の真価を認めている方は決して
東洋人だけではありません。
 
 

例えばヘルマン・ヘッセは『ガラス玉遊戯』の中で
『易経』は「人間最高の知恵」と呼んでいます。
その中で「蒙」について触れています。
 
 
ヨーゼフ・クネヒトという青年が竹林の隠者の庵を訪ねて
弟子になりたいと頼んだ時、隠者は彼にたずねます。
 
 
「君が、ここにとどまっている限りに従順を旨とし鯉の
ように静かに身を保つ覚悟があるか」

「あります」
 
 

とクネヒトが答えると隠者は、

「よろしいでは筮竹を持って神託のをうかがおう」

と言って占いをはじめました。
 
 
「これは「蒙」青年の愚かさを表す卦だ。上に山、
下に水、山の下に泉の湧くは青年の例えだ青年の
愚かさのたとえだ。

青年の愚かさは成就する。
私が若い愚か者を求めるのではなく、
若い愚か者が私求めるのだ
最初の神託で私は教示する

彼が再三尋ねるなら私は煩わしい
煩わしければ私は教示をあたえない
辛抱強くしてこそ進歩する」
 
 

ドイツにも易を理解し小説にした人物がいます

 
 

これはドイツ文の直訳ですが「蒙」という卦の
原文はこうなっています。
 
 
蒙は亨る
われ童蒙に求むるにあらず
童蒙の我に求む
 
 

初筮は告ぐ。
再三すればみだる
みだるればすなわち告げず。
貞によろし。
 
 
ヘッセのドイツ文は
よく『易経』の原文の意味を伝えています。
 
 

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クネヒトはそれからこの隠者に入門を許され数ヶ月
竹林にとどまって、易経の六十四卦を書き写し暗記
します。それから古い注釈書を読み一つの悟りを
拓いていくのです。
 
 
さてこの「蒙」の運気は初めはよくありませんの
努力次第であとへ行くほど好転してきます。ただ
濃い霧の中で手探りで歩いて行くようなもんですから、
いつ何につまずくかわかりません。
 
 

出来るだけ身辺を整理して身軽になっている方がいいの
です。事業関係では内部関係が暗く困難をはらんで
いることが多い時です。若い方は前と大いに有望ですが
あまりにも暴走すると正面衝突の危険があります。
 
 

目先の事では見当はずれが多くに身の回り日常のことでも
かなり曖昧な訳のわからない出費があるでしょう。結婚は
今決められません。まず見送った方が無難でしょう。
 
 
この卦の場合、男性もあまり辺りが暗いので誰を頼り
たい時です。
 
 

だから普通の結婚ではうまくいきませんがいいパトロンでも
見つければ吉です。ただ、学問研究の関係にある人はこの卦が
出たら男女とともに大吉で将来は必ず大物になれるでしょう。
 
 

この卦には児童とかこれから伸びる人、という意味があるからです。
また、例えばものを失くした場合するとき見つかりやすいところに
置き忘れた時はすぐに見つかるという卦がでるものです。
 
 

盗まれたり落としたり長い間見つからない所に置き忘れた場合と
いう卦がでるものです。ただ想像もしないようなところに紛れ
込んだ場合、卦はよく「蒙」が良くでます。
 
 

「蒙」を失せものでどう判断するか?

 
 

私の先生は貴重な先例をメモしている占例集というものを
持っていらっしゃいました。ある時来客がありそのノートを
片付けました。どうやらたくさんのノートと本の間にはさんで
入れてしまったそうです。
 
 
あとで必要になりいくら探しても見つからないという事態に陥った
そうです。そこで卦を立てると「蒙」が出たのです。これは今探しても
発見できないということです。
 
 
大掃除の時にでも見つかるのではないでしょうか。先生はそう理解し
そのとき探すのいったん中断したそうです。
 
 

それでは、以上で
山水蒙のイメージは暗い家に住む子供の様なものです
についてのまとました。
 
 

最後まで、
読んでいただき
ありがとうございました。

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