こんにちは。高垣です。
昔書いたクリスマスの記事を読み返していると、「クリスマスオーナメント」という言葉について調べていた部分が出てきました。
当時の私は、
「オーナメントとは何なのか」
「オブジェとは違うのか」
「モチーフとは違うのか」
そんなところから分かっていなかったようです。
そして、そのまま調べていくうちに、星、ベル、靴下、ライト、常緑樹など、クリスマスツリーに付いている一つ一つの飾りにも、それぞれ物語や象徴があることを知りました。
私はそれまで、クリスマスツリーというものは、きれいだから飾るものだと思っていた部分があります。
もちろん、それだけでもいいと思います。
きれいだから飾る。
楽しいから飾る。
家の中がクリスマスらしくなるから飾る。
それで十分です。
でも、同じ星を見ても、
「これはただの星ではなく、昔からクリスマスの物語と結び付けられてきたものなんだ」
と知っていると、見え方が少し変わります。
今回は、昔の自分がよく分からないまま調べていたクリスマスオーナメントを、もう一度整理してみます。
目次
そもそもオーナメントとは何なのか
昔の私は、「オーナメント」「オブジェ」「モチーフ」という言葉をかなり混同していました。
今なら、この記事で難しく考える必要はないと思います。
クリスマスオーナメントについて言えば、
クリスマスツリーなどを飾る装飾品
くらいに考えれば、まず十分です。
それほどオーナメントに興味がない人間にとってみれば、似たような言葉がいろいろ出てくると、何が何のことなのか混乱してしまいます。
クリスマスオーナメントには、
星。
ベル。
ボール。
靴下。
天使。
キャンディー。
ライト。
いろいろな形があります。
私が昔の記事でやっていたように、「オブジェとは何か」「モチーフとは何か」という美術用語の話まで一緒に始めると、クリスマスの記事なのに話がどんどん横へ広がってしまいます。
今読み返すと、そこが昔の記事の弱いところでした。
一つ疑問が出る。
そこから別の疑問へ行く。
さらに調べる。
それ自体は悪くありません。
ただ、一つの記事の中に全部入れると、何について書いているのか分からなくなります。
今回は、クリスマスツリーなどに付ける飾りとしての「オーナメント」だけを扱います。
ツリーの一番上にある星
クリスマスツリーの一番上には、星を飾ることがあります。
昔の記事では、私はこれを「ベツレヘムの星」として書いていました。
新約聖書のクリスマス物語では、東方の博士たちが星を手掛かりにイエスのもとへ向かったという話があります。
そのため、クリスマスの星は、キリスト降誕の物語と強く結び付いてきました。
私は昔、ツリーの一番上に星があることを、ほとんど疑問に思っていませんでした。
クリスマスツリーだから星を付ける。
そういうものだと思っていたのです。
でも、「なぜ一番上が星なのか」と一度考えてみると、その小さな飾りの後ろに物語があることに気づきます。
飾りの形そのものは同じです。
でも、意味を知る前と知った後では、少し見え方が違います。
背景を知ることで、その飾りに物語が見えるようになり、見え方も少し違ってくるんですね。
クリスマスの靴下には物語が残っている
クリスマスといえば、靴下を飾る習慣もあります。
私は、クリスマスといえば靴下というイメージをかなり強く覚えています。
昔の記事では、
「サンタクロースが貧しい家へ金貨を投げ入れ、それが靴下の中に入った」
と、かなり断定的に書いていました。
今なら、これは史実として断定するのではなく、聖ニコラウスにまつわる伝承の一つとして書きます。
貧しい家族を助けるため、聖ニコラウスが人知れず金貨を贈った。
その金貨が、暖炉のそばに干してあった靴下や靴に入ったという形で語られる伝承があります。
本当にその通りの出来事があったのか。
そこまで私は断定できません。
言葉をできるだけ正確に扱おうとするようになってから、世の中には簡単に断定できないことが意外と多いと分かってきました。
しかし、こうした物語が長い時間をかけて、クリスマスの靴下という習慣と結び付いてきたこと自体が面白いと思います。
今では、靴下型の飾りを見ても、それほど不思議には感じません。
でも考えてみれば、
「どうしてプレゼントを入れるものが靴下なのか」
というのも、知らなければ不思議な話です。
いろいろなものの背景には、いろいろなストーリーがあります。
光は、ろうそくから電気のライトへ変わった
今のクリスマスツリーを見ると、ライトが付いていることは珍しくありません。
LEDライトを巻き付けたり、点滅させたり、色を変えたりできます。
昔の記事では、「ある牧師が木々の間に見える星に感動し、ろうそくで再現したことが始まり」と書いていました。
こうした話はクリスマスツリーにまつわる伝承として語られることがありますが、一つの話だけを「ライトの起源」と断定するのは避けた方がよさそうです。
電気式のクリスマスライトの歴史には、19世紀後半の電灯技術の発展があります。
それ以前には、ツリーにろうそくを灯す習慣もありました。
つまり、今では当たり前に見える電飾も、昔から同じ形だったわけではありません。
ろうそく。
電球。
そして現在のLED。
同じ「光を飾る」という行為でも、道具は変わってきました。
昔の記事を読み返すと、こういう変化まで調べ直せるところが面白いと思います。
同じクリスマスの光でも、時代によって形を変えてきたのだと感じます。
なぜ冬でも緑の木を飾るのか
クリスマスツリーには、モミなど一年中緑を保つ常緑樹が使われます。
昔の記事で私は、
「冬でも葉が落ちないので、永遠の生命を象徴する」
と書いていました。
この説明にも一つ注意が必要です。
冬に常緑の植物を特別なものとして扱う習慣は、キリスト教だけから突然始まったものではありません。
冬でも緑を失わない植物に、人が生命や春の訪れを重ねてきた歴史は古く、後のクリスマス文化とも重なっていきました。
つまり、
「常緑樹=この一つの意味」
と決めるより、
長い冬でも緑が残る。
そこに人が生命を感じた。
その象徴が、さまざまな文化や時代を経てクリスマスツリーにも重なっている。
そんなふうに考えた方が、私は面白いと思います。
飾り一つの意味も、最初から一つに決まっていたわけではない。
時間の中で意味が重なってきたものもあるのでしょう。
ストーリーも育っていったり、重なっていったりする。
その集積が伝統となり、今の形になっているのかもしれませんね。
意味を知らなくても飾れる。でも知ると少し違って見える
ここまで調べてみて、一つ思うことがあります。
クリスマスオーナメントの意味を知らなければ、ツリーを飾ってはいけないわけではありません。
そんなことはありません。
好きな色を使う。
子どもが作ったものを飾る。
100円ショップで気に入った飾りを買う。
旅行先で見つけたものを毎年付ける。
それでも十分だと思います。
むしろ、その家で毎年使っているうちに、新しい意味が生まれることもあるでしょう。
「この星は子どもが小さい時に作った」
「この飾りは旅行で買った」
「これは10年前からずっと使っている」
そうなれば、昔から伝わってきた意味とは別に、その家庭だけの物語が生まれます。
私は、そこが面白いと思います。
昔から残っている意味を知る。
そして、自分たちの時間の中で新しい意味も重ねていく。
クリスマスツリーは、そうやって毎年少しずつ違うものになっていくのかもしれません。
まとめ|小さな飾りの後ろには物語がある
昔の私は、クリスマスオーナメントについてほとんど知りませんでした。
オーナメントとは何なのか。
オブジェとは違うのか。
モチーフとは何なのか。
そんなところから調べていました。
今読み返すと、話を広げすぎています。
でも、その中に今でも面白いと思える問いが残っていました。
なぜ星を飾るのか。
なぜ靴下なのか。
なぜ木に光を付けるのか。
なぜ冬に緑の木を飾るのか。
普段は何気なく見ているものでも、一度「なぜ?」と考えると、その後ろに物語があります。
そして、その物語は一つだけとは限りません。
長い時間の中で伝承や習慣が重なり、今のクリスマスの形になったものもあります。
意味を知らなくても、クリスマスツリーはきれいです。
それで十分です。
でも、意味を知ってからもう一度見ると、
同じ星。
同じ靴下。
同じ光。
同じ緑の木。
それらが少し違って見えることがあります。
何気なく飾っている小さなオーナメントの中にも、昔から続いてきた物語があります。
そしてそこに、自分たちの今年の記憶がまた一つ加わる。
クリスマスツリーを飾るというのは、昔から残ってきた小さな物語を、今年のクリスマスにもう一度置くことなのかもしれません。
クリスマスツリーのオーナメントを記事の材料として見ていくと、あまりにもたくさんの背景やストーリーが交錯しています。
星。
靴下。
光。
常緑樹。
それぞれ違う時代や文化、物語を持ちながら、一つのツリーの中に集まっています。
たくさんの意味や物語が交錯しながら、一つのクリスマスツリーになっている。
その重なりそのものが、クリスマスらしさなのかもしれません。
